ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
バートン マルキール

定価: ¥ 2,415
販売価格: ¥ 2,415
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発売日: 2007-05-25
発売元: 日本経済新聞出版社
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Tomorrow never knows
金融機関は手数料で儲けている。アナリストがどんなもっともな仮説を立てたところで相場の未来を予測することはできない。売買を頻繁に繰り返すことは彼らが儲かるだけである。投資信託を買えという人もいるがサブプライムローン問題を考えるとどんなスカをつかまされるかわからない。プロでさえだまされるのだ。したがって著者の薦める、現物株のbuy and holdという戦略が一番シンプルである。(株価の変動に一喜一憂してられません)
投資に絶対はないと思い出させてくれる本
全世界で累計100万部以上売れたという投資のベストセラー。学者である著者が過去のデータを分析したところ、テクニカル分析は全く無意味だということ。さらにファンダメンタル分析も、過去にはアナリストの大部分が予想を大幅に外していることを示していく。つまり、テクニカルもファンダメンタルも、どちらも大した根拠はなく、株価の動きはあくまで「ランダム・ウォーク」なのだと。
どのような手法であれ、市場平均に打ち勝つのはかなり難しく、大多数の投資信託も長い目で見ると市場平均に負けている。それゆえ、著者のお勧めはインデックスファンドを買うことだという。また、結局はリスクに応じたリターンしかないのだともいう。
とはいえ、本のなかでは著者の考える個別銘柄の選び方も述べている。市場平均と比べて割安な銘柄を長期で持ち続けることが大事だという。
テクニカル、ファンダメンタルと、とにかく多くの投資手法を過去のデータをもとに否定していく。投資を手がけていくと、不透明な市場を前にどうしても専門家の意見であったり、すべてを見透かせるかのような投資法を知りたくなる。だが、この本は結局は投資法に「絶対」はないということを思い出させてくれる。
知っておいて損はない事実
日本も外国人投資家の取引が増えたせいでしょうか、
日経平均のPERや配当利回りが、米国株とほぼ同じ水準に
なりました。今後は米国市場のデータも参考になると思います。
この本の内容は、まず、株式の値上がり益の95%が、
過去30年の全取引日7500日のうち、たった1%強にすぎない
90日間の取引日に実現していること。この日がいつ起きるかは
わからないので、ずっと持ってるのが最強の投資戦略であること。
さらに、予想するのが難しい景気の先行きや株価の暴落を避けようとして、
現金で持っている間に値上がりしてしまえば、値上がり益の大半は
実現しなかったことになります。これはプロのファンドマネージャーが
よくやるミスなのだそうです。
これらの理由も含めて、アクティブファンドがインデックスファンドに
勝てない理由として、
・積極的に銘柄の組み換えを行うので税金の支払いが多くなり、
リターンが下がってしまう。例えば、5年間、年率15%のリターンが
あったとしても、20%の税金を払うと12・5%に低下します。
さらに、信託報酬を差し引くと、11%にまでリターンが下がってしまいます。
一方でインデックス・ファンドは市場平均に追随するだけなので、銘柄の組み換えの
ための売買がほとんどなく、税金の支払いもほとんどありません。
信託報酬もきわめて低いので、この例でいえば、ほぼ15%のリターンになるのです。
さらに、インデックスファンドは追随するだけで景気予想もしないので、
上昇相場に乗り遅れることもありません。
多くのアクティブ・ファンドがインデックスに勝てないのは、このような
理由があってのことだったんですね。
名著「株式投資の未来」も併せて読むと、より効率的で効果的な資産運用が
できると思います。


